悠久の歴史と美しい四季を体感できる、いわば日本の神髄。
京都御所は平安時代から明治に至るまで千年以上にわたり天皇がお住まいになり、政事を行った所であり、京都は長い間日本の「都」でした。 江戸時代末期には京都御所を囲むように公家町が形作られていましたが、明治維新を迎え京都から東京(江戸)へと都が移り、それに伴って天皇と公家たちも東京へと移り住んでしまいました。
1392年(明徳そのため御所と公家屋敷街は一時期荒れ果てましたが、明治天皇のお考えもあり、大内保存事業が開始され、公家屋敷街一帯は建物を取り払って樹木などを植えて公園化し、新たに「京都御苑」として生まれ変わりました。その後、大正天皇、昭和天皇の即位大礼は、京都の地で御所と京都御苑を式典の会場として執り行われました。
3年)の南北朝合一によって名実ともに皇居に定まり、明治に至るまでの 約500年の間、天皇の住まいでした。建物自体はその間も焼失を繰り返し、現在の建物は安政2年(1855年)に平安時代の内裏の姿にならって再建されたものです。
戦後、京都御苑は広く国民に開かれた公園となるように、訪れる人々のために休憩所、児童公園や運動施設などが苑内に新たに整備されました。現在では、京都御所、京都大宮・京都仙洞御所、京都迎賓館を含む緑豊かな約100ヘクタールに及ぶ広大な敷地は、九門五口の出入口がある公園として、国内、海外から訪れる観光客や身近な市民の憩いの場として、広く親しまれています。