和の趣きが感じられる、
情緒あふれる庭園。
江戸時代などには、朝廷に仕える貴族・上級官人が住む屋敷がありました。それが公家屋敷です。庭園の風景や植物は、大きな見どころとなっています。
近衞邸庭園
御苑北西部のこの場所は五摂家の一つ、摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡で、枝垂れ桜の大木が約60本植わっています。御苑で一番早く咲き始める桜で3月中旬にはほころび始めます。白、紅などの種類によって花の時期が違うので、全体としては1ヶ月くらい楽しむことができます。
桂宮邸庭園
四親王家の 1 つ、桂宮家の庭園として作庭されました。現在も良好に残る庭園跡は、江戸時代後期に孝明天皇の仮内裏となった際に作庭されたもので、苑路から鑑賞できます。また解説板も設置され、当時の皇室・親王家(桂宮)が育んできた文化が分かります。
九條邸庭園
五摂家の1つである九條家の庭園として江戸時代中期に作庭されました。茶室である拾翠亭と共に、公家町の面影が色濃く残っている空間です。現在は一般公開されているほか、茶会などにも利用されています。
閑院宮邸庭園
四親王家の1つ、閑院宮家の庭園として江戸時代中期に作庭されました。庭園の池は当時の形を復元したものです。